ダーツシャフトとは
シャフトとは、バレルとフライトをつなぐ連結部分です。
シャフトの役割
フライトとバレルをつなぐシャフトは、その長さや重さによってフライトの効果の受けやすさや、矢の速度に変化を与えます。
つまり、フライトの効果が大きく現れるか、小さく現れるかがシャフトの長さや重さで変わってきます。
ですので、シャフトの長さや材質を変えることで、フライトの効果の調整も可能となります。
フライトとの組み合わせで長さや重さを調整して、自分のダーツや投げ方にあったセッティングを探しましょう。
シャフトの長さ・特徴
シャフトの長さの種類は、代表的なものは、「ショート」「インビト」「ミディアム」の3種類でしたが、現在はその他にもたくさんのバリエーションが増えました。
シャフトの長さによる違い
一般的には長いものは安定感があるといわれています。
しかし、長ければ長くなるほど、フライトの効果は小さくなります。
また、シャフトとフライトの合計の重量によってフライトの効果が変わります。
重いとフライトの効果は小さくなり、軽いとフライトの効果が大きくなります。
このように、フライトとシャフトのセッティングは基本的に一緒に考えることになります。
ただし、無限に組み合わせがありますので、初めは難しく考えすぎず、長すぎず短すぎないインビト(中間サイズ)を試し、徐々に投げ方に合わせて他のサイズも試してみるとよいでしょう。
シャフトの素材・特徴
素材も、「プラスチック」や「アルミ」「カーボン」「超超ジュラルミン」「チタン」など、たくさん種類があります。
プラスチック製なら300円〜、チタン製は10,000円のものまで、強度も重さも様々です。
強度の高い素材は、やはり高価なものが多くなっていきます。
シャフトの悩みで一番大きいのが、「折れる」ということ。
折れにくいものはやはり人気があります。
PC・ナイロン・プラスチックシャフト
【特徴】
◎:安価:200円〜
◎:色、デザイン、長さなどの種類が豊富
○:軽い:0.3g~1.0g前後
×:フライトが外れやすい(リング使用で解決できます)
×:折れやすい
ナイロンシャフトとは、その名のとおりナイロン製のシャフト。
カーボンやチタンなどと比べると強度・丈夫さは劣りますが、圧倒的に値段が安いので、まだ始めたの方はこちらで試すのがオススメ。
かつてHARROWSのナイロンシャフトが、ダーツプレイヤーに愛されていた定番シャフトでした。
強度は強くなく、それなりに折れましたが、値段も200円ぐらいと安かったのでどんどん交換して使っていくのが当たり前でした。
今は少し値段は上がりますが、「丈夫なポリカーボネート」、「強度の高いプラスチック樹脂」も多くなってきました。
アルミシャフト(ジュラルミン系をのぞく)
【特徴】
◎:安価:500円〜
◎:フライトが外れにくい
-: 重さは0.7g~2.0gぐらいまで様々(装飾や太さによる)
×:色、デザイン、長さの種類は少なめ
×:曲がる
アルミシャフトとは、アルミニウムという軽い金属製のダーツシャフト。
ハードダーツユーザーには定番のシャフトです。
とがったハードダーツの先端がプラスチックシャフトにささると折れてしまうことが多く、基本的にプラスチック系のシャフトよりアルミシャフトの方が人気があります。
長さだけでなく太さによっても重さが違うため、重さもバラバラですが、軽量な金属シャフトでユーザーも多いです。
日本ではあまりユーザーが多くないため、海外製の商品が多く、サイズのバリエーションも少なめなのが残念ですが、折りたたみのフライトを使っている方には重宝するシャフトです。
カーボンシャフト
【特徴】
○:折れにくくて丈夫
○:フライトが外れにくい
○:重さは0.7g~1.5g前後
×:高価:2000円〜3000円前後
×:色、デザイン、種類が少ない
カーボンシャフトは、カーボン繊維を強化プラスチック樹脂に配合することにより作るシャフトです。
軽量であまり重さを変えないまま強度をあげることができるため、大変ユーザーの多いシャフトです。
チタンやジュラルミンなどと違って重さもプラスチックシャフトと大きく違わないため、違和感なく移行できます。
値段も少し高めですが、プラスチック系のシャフトが何回も折れると、同じくらいの値段になってしまうため、結局カーボンを使った方がコスパがいいことが多いです。
サイズなどが決まって自分のセッティングが固まったプレイヤーは、カーボンシャフトに移行するのがオススメです。
超超ジュラルミンシャフト
【特徴】
◎:折れにくい
◯:フライトが外れにくい
×:高価(4000円〜8000円前後)
×:色、デザイン、種類が少ない
×:重さは0.8~3.0g前後
ジュラルミンシャフトは、アルミの中でも高強度の「超ジュラルミン」や「超超ジュラルミン」を使用したシャフトです。
カーボンよりさらに高強度で丈夫です。
少し重くなりますが、重さがちょうどいいという方もおられるので、近くにお店などがある方は、一度試し投げをするのがよいでしょう。(当店にも試し投げがございます!)
プラスチックシャフトから移行する場合は、細めの形状(スリム)などを選択すると重さが減らせます。
自分のセッティングにあわせて検討しましょう。
チタンシャフト
【特徴】
◎:折れない
○:フライトが外れにくい
×:高価:高いものは1万円前後
×:色、デザイン、種類が少ない
×:重さは1.3~3.0g前後でとても重い
チタンシャフトは、まず折れないといわれる最高強度のシャフトです。
ただし、フィットのチタンシャフトは1万円前後などかなり値段が高いので、慎重に検討しましょう。
また重さも2倍近くありますので、かなり後ろ重心となり、バランスが変わります。
わざと後ろ重心にしたい方などは別ですが、単に丈夫なものが欲しいというだけの場合は、カーボンやジュラルミンでもいいかもしれません。
できればお店などでの試し投げをオススメします。(当店にも試し投げがございます)。
素材を組み合わせたシャフト
2種の素材を組み合わせたシャフトもたくさんあります。
「下がプラスチックで上がアルミのもの」、「下がチタンで上がカーボンのもの」など、それぞれの特徴にあわせていろいろな種類が発売されています。
慣れてきたら徐々に色々試してみましょう。
シャフトの形状・特徴
形状は主に3種類です。
ノーマル
もっとも一般的な寸胴タイプです。(画像左)
スリム
ノーマルに比べ、真ん中が細くなった形状をしています。(画像中央)
ハイブリッド
ノーマルとスリムを合体させたような形状で、フィットシャフトのみの特殊形状です。(画像右)
スリムを持った時にシャフトに手が触れる方は、細くて違和感があるという方のため、根元がノーマルと同じ形状のハイブリッドが発売されています。
シャフトにとっての形状
長さによってはノーマルもしくはスリムしか発売されておらず、選択肢がそもそも発生しないこともあります。
形状については、矢速等にもあまり影響を与えません。
そのため、シャフトに指がかかる方は別として、それ以外の方には、シャフト選びの際に、重さ以外は大きな要素とならないといえます。
フライトとの接続部分のタイプ
シャフトは「バレル」と「フライト」をつなぐ連結部分のパーツです。
シャフトがフライトと接続する部分の形状は大きく分けて3種類あり、種類ごとにメリット・デメリットがあります。
タイプに分けて詳しく解説していきます。
十字型
十字型は、先端が十字に切られており、四つ股になっているタイプ。
もともとあるオーソドックスなタイプです。
メーカーも種類も一番豊富で、値段も安価。
折りたたみのフライトから立体のフライト(L-tyleのシャンパンフライト、ジョーカーのゼロフライト)まで、互換性が一番高いので使用している方も多いです。
最初のダーツセットに入っているものも大抵このタイプです。
デメリットとしては、金属シャフトや、海外製のプラスチックシャフトなどは入れにくい、またフライトが外れやすいなどがあります。
フライトの外れやすさなどは、シャフトリングを使って軽減することができます。
キャップ型
キャップ型は日本のメーカー「フィットフライト」が発売し、今や日本では一番人気のあるシャフトです。
ペンのキャップをさすように簡単にフライトをさすことができる上、投げている途中でフライトが外れるストレスがなく、大変便利です。
とくにスピンシャフトは、他のシャフトに比べ、動きがスムーズで人気があります。
デメリットは専用シャフトなのでフィットフライトにしか使えないこと。
他にもHarrowsのクリックや、最近ではエイトフライトという別メーカーから、はめた後にねじ式で入れるタイプも発売されています。
※ いずれも専用タイプで他のメーカーは使えません。
フライト一体型
フライト一体型は、シャフトがフライトと一体になっており、一体型ゆえにフライトをさす必要もなく、楽チン仕様。
「コンドル」という日本メーカーのものが人気です。
柔らかくて丈夫な素材で持ちが良いのでコスパも◎。
最近では、硬い材質のコンドルAXEも発売されました。
フライトをさすのが面倒、フライトが外れるのがいやだ、折れるのがいやだ!という方にはおすすめです!
シャフトの選び方まとめ
シャフトはたくさんの種類があり、何を選んでいいのかわからないことが多いかもしれません。
まずはじめは
- 長さはインビト(中間サイズ)
- 素材は価格の安いプラスチック系
- 形状はノーマルかスリム
のものを選ぶとよいでしょう。
そこから自分の投げ方や刺さり方に合わせて調整していくのがいいと思います。
シャフトに使える便利アイテム
シャフトリング
十字型のシャフト、かつ、プラスチック系のシャフトは、フライトが投げるたびにはずれることがあります。
そのため、シャフトリングの使用をおすすめ。
シャフトの先端が開いて外れやすくなることを防止するために、左の図のようにフライトに穴を開けてリングをいれるとよいでしょう。
穴あけ専用パンチも1500円前後で売っていますし、当店でご購入いただいた商品は店頭でもネットショップでも無料で穴あけいたします。
(ネットショップの場合は、決済画面にてお選びください。)
Oリング
Oリングは金属シャフト(アルミ、ジュラルミン、チタンなど)を使用する場合は必須のアイテムです。
簡単にいうと滑り止めのゴムです。
バレルもシャフトも金属の場合、繋げた時に摩擦が少ないため、すぐに緩んでしまいます。
そのため、シャフトの根元にゴムを入れてすべりにくくするの役割を持ちます。
金属シャフト以外にもカーボンシャフトなども、Oリングを入れることが多いです。
最近では、プラスチックシャフトに入れる場合もありますが、逆に折れやすくなる場合もあります。
※ 基本的にはシャフト側にOリング用の溝があるフィットシャフトや、L-shaft専用で使用するGOMUなどの使用のみおすすめします。
マキシムスタッフのおすすめ・定番のシャフト
マキシムのスタッフがおすすめするダーツを紹介します。
定番中の定番シャフト
ターゲット プログリップシャフト
296円(税抜)
定番中の定番、ターゲットのプラスチックシャフト。
値段も安く、カラーバリエも多いので、使いやすいロングセラーシャフトです。
折りたたみのフライトなどと合わせることをおすすめ。
インターミディエイト(26mm)というサイズが初心者におすすめのインビトサイズです。
Harrows Super grip
520円(税抜)
ブラックカラーが人気のSuper Grip Fusionシリーズ。
単色もあります。MIDIというサイズが初心者におすすめのインビトサイズです。
L-style エルシャフト
509円(税抜)
こちらも大変人気のあるシャフト。
折りたたみフライトにも使用できますが、シャンパンフライト専用リングが付属していますので、シャンパンフライトという立体フライトと一緒に使うのがおすすめです。
260というサイズが初心者におすすめのインビトサイズです。
入れるのが簡単!キャップ型のシャフト
Fit shaft
700円(税抜)
フライトが簡単にさしやすいキャップ型のシャフト、フィットシャフトです。
薄暗いダーツバーでも簡単にフライト交換できますし、目が悪い方にも人気。
互換性がなく、専用フライトしか使えないというデメリットはありますが、スピンシャフトの中では、大変便利で使いやすいのでおすすめ。
フライトも形状、デザイン、カラー共にたくさんの種類がありますので、気に入ったものを見つけられるはず。
初心者にオススメのインビトサイズは3番か4番というサイズです。
プラスチックシャフトは折れやすいので、長さが決まったらカーボンなどに移行するとよいかもしれません。
フライトと一体型でノンストレス
CONDOR コンドルフライト
880円(税抜)
フライトと一体型のシャフト「コンドル」
フライトが外れるストレスや付け替えのストレスなどから完全に解放されます。
柔らかい素材のものは、折れずに長持ちで驚異のコスパです。
デメリットとしては、デザイン、サイズ、形状は限られていることがありますが、最低限の定番の形状はバッチリそろっています。
初心者の方におすすめのインビトサイズはMサイズと呼ばれるサイズ。
まずは、スモールのMサイズを選ぶのをオススメします。
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