実はハードボードは、性能も質もバラバラで、価格の差が大きいため、もしかすると一番「安物買いの銭失い」になりやすいかもしれません。安物ですぐに穴が開いたり、盛り上がってしまったりするものもあれば、耐久性が高く数年使えるものもあります。ぜひ、しっかり検討されることをおすすめします。ということで今日は何でハードダーツボード の値段の差が生まれるのかというお話と、おすすめランキングをご紹介。
ダーツボードの価格差は、ブランドによる価格差もありますが、機能や質の話に絞ると、①ワイヤーの種類、②麻の質、③圧縮率によって値段に違いが出ます。
ワイヤーの違い
まず、ワイヤー(スパイダーともよばれます)は外付けワイヤーか、埋め込みワイヤーかによって値段が大きく違います。外付けワイヤーは針金が丸々出ている感じ。
外に出ているワイヤーの面積が大きければ大きいほど、ダーツが当たって弾かれてしまいます。意外と結構弾かれる頻度が多く、刺さらないと点数にならないため、公式試合ではまず使われません。自宅練習でもいちいち床に落ちるのはストレスですし、床に落ちたりすると床に傷がついたりしてそちらのケアも必要になります。
そして、埋め込みワイヤーもそのワイヤーの形状により弾かれやすさに差が出ます。極限までワイヤーを細くし面際まで埋め込み弾かれにくくしているものが人気です。
最近は、特にソフトダーツサイズではワイヤーレスタイプ(ワイヤーなし)も多くなっています。ワイヤーで弾かれる心配は当然ありません。境界部分に刺さってしまうと、どっちに刺さったのか判断しづらい場合があるため、試合などでは採用されませんが、家でソフトダーツの練習用として使用するには十分という方もおられます。ワイヤーがない分、安く販売されていますのでおすすめです。
麻の質のちがい
麻自体の質の違いで、穴の戻りやすさに差がでたり、耐久性に差が出ます。試合では、最高級Aグレードのサイザル麻、など麻自体も高品質なものが使用されています。耐久性の他にも、刺さりやすさ抜きやすさにも差が出ます。
また、麻の洗色の回数などによって値段差が出てきます。染色回数が少ないものは、黒い斑点のようなものが残っていたり、見た目に違いが出ます。ただし、機能的にはそんなに違いがないので、これは気にしない方も多いです。ちなみに割れ目のような模様は、圧縮時に、ダーツボードそれぞれにある唯一無二の模様としてできるものです。
圧縮率の違い
圧縮率の高い麻のボードでは、ダーツを抜いた後に元に戻ろうとする力が強く働いて穴が勝手に塞がるため、ほとんど穴は目立たなくなります。これはかなり大事な要素で、圧縮率が低いものは、見た目はいい感じでも、使ううちに長持ちせずに隙間が開いてどんどんスカスカになってしまいます。
悪い例で商品名をがっつり出すのもあれなので伏せますが(笑)、高品質な麻を使用したり、埋め込みワイヤーなどを採用したりしていても、肝心の圧縮率が低かったりして、長持ちしないダーツボードも結構あります。圧縮率が低いと言うことは、使用している麻の量が少ないので、値段も安く作ることができるというカラクリになっています。値段が安いのは安いなりに理由があると思ったほうが良いかもしれません。
おすすめの人気ハードボード3選
ということで、上記でご説明したポイント、①ワイヤーの種類、②麻の質、③圧縮率を加味した上で、コスパ含めておすすめのハードダーツボード3選をご紹介します。
Winmau Blade5
ハードボードおすすめランキング1位は、埋め込みワイヤーの中でも一番人気のBlade5。最新のワイヤー埋め込み技術により、スコアエリア(トリプルやダブル)がさらに広くなり、ワイヤーのブレードも鋭角化することによりポイントが滑りやすく刺さりやすくなっています。麻の質も非常に高く、圧縮率も最高で、公式試合にも使われる最高のボードだと思います。予算が許すのであればこちらのボードをお勧め。
Target Pro Tour Board
こちらもV字の埋め込みワイヤーを採用しており、弾かれにくい仕様となっています。麻の質や圧縮率等が良いにもかかわらず、価格がリーズナブルなのがおすすめポイント。
Dynasty Emblem Queen TypeS
こちらはソフト公式サイズ。ワイヤレスで弾かれの心配はなし。麻の質や圧縮率は最高クラスです。ワイヤレスなので価格も安くておすすめ。ソフトダーツをやるならこちらがいいのではないでしょうか。
以上、ハードダーツボードのおすすめをチョイスしてみました。ちなみに、いいハードダーツボードを買っても、湿気はダーツボード の寿命を縮めますので、湿気にだけは気をつけてください。以前、お風呂場の横や加湿器の上に設置して、湿気だらけで、あっという間にカビが生えたり、ダーツボード の表面がもこっと盛り上がって使えなくなってしまった方がいました。ハードダーツボードは、出来る限り湿気が少ないところに設置してくださいね。
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